クリニックデビュー。

私たち夫婦は結婚前から長く同棲生活をしておりまして、

その間はきっちり避妊をしていました。

そして昨年、結婚後晴れて、避妊をやめたのです。

 

妻すずめ24歳、夫ぴー太28歳。

避妊をやめればすぐ授かると思っていました。

が、自分の女としての体に不安があった私は

結婚後すぐに不妊治療デビューしました。

 

不安とは。

5年前、慢性的な下腹部痛を覚え産婦人科へ行った結果、

卵管に炎症を起こしており、卵管の癒着傾向がみられると診断されました。

その日から毎日病院へ通い、薬を注入してもらう日々。

2ヶ月ほど続きました。

その時の先生の言葉が忘れられなかったのです。

「治療せずこのままだと不妊症になるよ」と。

もちろん治療して、完治しましたが、

5年経って結婚後、その言葉がどうしても不安になったのです。

 

結婚後、引っ越しをして違う土地に住まうことになりましたが、

この地域唯一の産婦人科へ、不妊治療相談に行きました。

無口なおじいちゃん先生で、声もか細く、

引っ込み思案な私はなかなか質問もできず、

ここでいいのだろうか…とまた悩む。

しかしここしか病院がないので、頑張って付き合うしかない!

 

先生に5年前の診断を伝えたところ、「卵管造影検査」を行うことになりました。

子宮に造影液を注入し、レントゲンで子宮~卵管を確認する検査です。

レントゲン液が卵管まで伸びて体内へ排出されなければ、

卵管が狭まっていたり、癒着して塞がっていたり、ということがわかります。

 

卵管造影検査はいつでもできるものではなく、

生理終了後の数日間しかできません。

その日は行わず、生理終了後にまた連絡して検査をすることになりました。